「こら!何やってんだ!」
おわ!ごめ!ごめんなさい!ちょっとボタン押し間違えました!また怒られちゃった、また間違えてコンクリートを流し出すボタンを押しちゃったよ。何だよこのボタン、ボーリングでピンがバグった時に押すボタンじゃねーのかよ。まったくこんなとこに紛らわしいボタン付けてんじゃねーよ。間違えて押しちゃうっての、また小林さんにかかっちゃうっての。
「おーい!ちょっと休憩にしようかー?」
やっと休憩かよ、まったくこんな天気の日に何が楽しくてコンクリ塗りまくらきゃいけないんだ。ああ、オレもこんな肉体労働じゃなくってデスクワークか何かが良かったぜ。クーラーの効いた部屋でさ、カタカタとパソコン打ちながらさ、隣の席の新入社員のOLが聞いてくんの。「このデータはどうしたらいいか教えてくれませんか?」なんてさ。そしたらオレもさ「君の下半身のデータを解いてみたいよ」なんて答えちゃって、「キャーそれはセクハラですー」なんて言われちゃってさ。
「おーい!缶コーヒー用意してるぞー!」
おお、サンキュサンキュ。あのまったく役に立たない現場監督もこんな時だけ人気者だな。やっぱこんなギラギラ光る太陽の下で汗を掻いた後には冷たい缶コーヒーだよな。うっはーうっめー!あっしたーがある!わっかーい僕にはあすーがある!なんてな。でも若いうちに日雇いじゃなくって定職に就きたかったな。
ああ、オレもこんな肉体労働じゃなくってデスクワークか何かが良かったぜ。クーラーの効いた部屋でさ、カタカタとパソコン打ちながらさ、隣の席の新入社員のOLが聞いてくんの。「この書類をちょっと見てくれませんか?」なんてさ。そしたらオレもさ「君の下半身のページをめくってみたいよ」なんて答えちゃって、「キャーそれはセクハラですー」なんて言われちゃってさ。
「あれー!人数分買ってきたのに、コーヒー1本余ってるぞー?」
あれ?小林さん、さっきオレがボタン押し間違えた時までいたのに。

ま、いっか。