プレゼント オレ日記 2009年06月
素敵な画像でシャドーセックス。今夜もセックスマイセルフ。
■回覧板
サラ、ファイン サラファイン
■画像がない日記はタイトルの前に▼マークが付いてます。画像探すのめんどい時です。

■あ、おひさしぶりです。

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■最後の晩餐 


あなた…どうしたのこんなお金……?


ああ、知り合いから審査がいらない所を紹介してもらってな。
そこで頭を下げて借りてきたんだよ。


そ、そんな…どうやって返すのよ……!?
仕事だってまだ見つかってないのに!!


ああ、いいんだ。もういいんだ。
もうオレは疲れたんだよ。


何を言ってるの…!?


お前だってもう疲れただろう?
全てはオレが悪いんだ。


電気や携帯も止められ、ポストには督促状の山。
闇金はお構いなしに取り立てに来るし。


本当にお前には迷惑をかけた。
そしてこいつらにもだ。


新しいゲームも買ってやれず、友達の話題に入れない。
これから成長期だってのに、ろくな食事も食べさせれずに。


だから今夜は贅沢をして貰いたいんだ。
このお金を使って。お前とこいつらに。


あ、あなた……。


そんな時化た顔してるんじゃないよ。
貧しいからって、心まで貧しくなったらお終いだ。


おーいお前ら!
今からレストランに行くぞ!!


え、レストラン!?
加奈子! お父さんがレストランに連れてってくれるんだって!!


お兄ちゃん、レストランってなあに?


ばーか! お前レストランも知らないの!?
ハンバーグとかエビフライが食べれる所だぞ!!


うわーい! 加奈子エビフライが食べたい!!
お父さん! 加奈子エビフライを食べてもいいの!?


当たり前だぞ! 加奈子が好きなものを食べていいんだぞ!!
ケーキだってプリンだって食べてもいいぞ!!


やったー! じゃあ僕はお子様ランチが食べたい!!
あ、ハンバーグもケーキもプリンも全部食べたい!!


いいぞ! 好きなものは何でも注文していいんだぞ!!
帰りにはおもちゃも買ってやるからな!!


いえーい! じゃあ僕はDSが欲しい!!
じゃあ加奈子はクマさんのぬいぐるみが欲しい!!


ああ、買ってやるよ!
お前ら、お父さんとお母さん大好きか?


うん、僕はもちろん大好きー!!
加奈子もお父さんとお母さん大好きー!!


そっかそっか! じゃあレストランに行くぞ!!
お前も早く綺麗に化粧するんだ!!


お母さん! 早く化粧してよー!!
やったやったエビフライ! エビフライ!!



************************



うわー! 綺麗なお部屋!!


凄いだろ! 王子様とかお姫様になった気分だろ!!
ほら、ベッドもこんなにフワフワだぞー!!


本当だ! ベッドがトランポリンみたいにフワフワだ!!
お風呂もこんなに広いし、テレビもこんなにおっきい!!


今日はね、みんなでここにお泊りするんだぞ!!


やったー! 僕は朝までDSするぞー!!
加奈子はね、クマさんと抱っこして寝る!!


うんうん、それにしてもお腹がいっぱいだ。
あんなに美味しいステーキは初めてだったな。


ええ、あのワインも美味しかったわね。
私とあなたが知り合った年と同じ年代のワインだったわね。


僕もお子様ランチ美味しかったー!!
プリンなんて2個も食べちゃったもんねー!!


加奈子のエビフライも美味しかったもん!!
加奈子の顔くらいのおっきかったもんね!!


うんうん、おっきかったね。


僕、いっぱい勉強頑張るから、またレストラン行きたい!!
加奈子もお手伝いするから、加奈子も! 加奈子も!!


あ、ああ……。
またみんなでレストラン行こうな……!!


わーい!!



************************



あなた、2人ともぐっすり寝ちゃって。
今日はとっても楽しかったんでしょうね。


ああ、こいつなんてゲームの途中で寝てしまってさ。
加奈子もぬいぐるみをしっかり抱きしめて寝てるよ。


あなた、今日は本当にありがとうね。


何を言ってるんだ。
お前にはいつも迷惑をかけているからな。


あなた、愛してるわ。


どうしたんだよ急に。
ワインでも飲み過ぎたんじゃないのか?


ううん、私はあなたを愛しているのよ。
あなたと過ごせて本当に幸せだったわ。


お、お前……全てわかっていたのか?


ええ、だってあなたを愛しているもの。
私はもう覚悟は出来ているわ。


でも私には出来ない。
だからあなたに、あなたに殺して欲しいの。


そして、最後にひとつだけわがままを言わせて。
どうか、どうか私から殺してください。


あの子達が苦しむ姿は見たくないの。
それは私にとって、死よりも苦しいものだから。


だからお願い、私から殺してちょうだい。


そしてあの子達が寂しがるから
重たいかも知れないけど、私達を並べてちょうだいね。


いつまでも一緒に居られるよう、手を繋いでね。


ああ……。



************************



男は持参していたナイフで、女の胸をひと思いに刺した。


女は男を抱き締めるように崩れ落ちたが
その表情はこれから死ぬ者のそれではなかった。


男は溢れる涙を拭きもせず、ベッドルームへと向かった。
その両手には、息を引き取った女を抱えて。


キングサイズの高級ベッド。
白いシーツがゆっくりと深紅に染まる。


横には小さないびきを立てて眠る子供達。
きっと楽しかった今日を夢に見ているのだろう。


エアコンは動いているが、まだまだ暑い夏の夜。
子供達は布団を蹴り落として眠っている。


男は子供達を頭から全て包むように布団を掛けた。
顔を見てしまうと、精神が更に壊れそうで怖かった。


そして男は十字を切り、息子に掛けられた布団の綿ごしにナイフを刺した。
柔らかな感触の先に、別の柔らかさを持った嫌な感触を感じた。


ナイフを引き抜くと、飛び出た綿が真っ赤に染まる。
男は泣きながら、ゲーム機の電源をそっとオフにした。


そして男は、同じように娘にナイフを刺した。



************************



昨夜、南区のホテルで一家4人の遺体が発見されました。


遺体には刃物で刺された傷跡があり
警察では借金を苦にした無理心中として捜査を行なっています。


元警視庁の谷川さん、この事件をどのように思われますか?


ええ、不況で職を失った方も多いですからねぇ。
現代社会が起こした悲しい事件かも知れませんねぇ。


そうですね、悲しい事件ですね。
さっ、次はメジャーの結果ですが、イチロー選手がやってくれました!



************************



一家心中が、家族にとって幸せだったのかどうなのか
それは誰にもわからない。


ただひとつ言える事は、貧しくともその家族は幸せだったのだろう。
結末はどうあれ、その家族は幸せに暮らしていたのだろう。






「工場だ」とか「火葬場で煙は出ない」とかそんな野暮な話は抜きで


あの日、火葬場から流れる煙は、そんな何かを伝えていた。



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[ 2009/06/29 00:54 ] ■画像 | トラックバック(-) | CM(8)

▼サクラ 


冷たい雨が降る繁華街、安物のビニール傘を差し、御幸通りをひとり歩いていた。
時計の針は綺麗に並んで、仲良く真上を向いていた。


灰色のアスファルトに跳ね返る雨の雫を眺めて歩くと、道の隅には子猫の死骸。


鉄の塊に跳ねられたのだろうか、皮膚を突き破って血や臓器が飛び出している。
そしてすれ違う人々は子猫を避けるように歩く。


オレは給料を叩いて買ったコートを脱ぎ、雨で冷え切った子猫を包んだ。
一瞬、子猫の表情が安堵に満ちた気がした。


温かい命を授かり生を受けて、一生懸命に生きたが、死に場所は冷たいアスファルトの上。
この雨は天が流した涙なのか、それとも現代社会のレクイエムなのか。


誰にも看取られず、誰にも知られることなく死んでいく。
これを悲しいと言わずに、何を悲しいと言うのか。


オレは安物の傘を放り投げ、ひたすら子猫を抱きしめた。
降りかかる雨の冷たさも、傍観する人々の視線の冷たさも感じないほどに。


大丈夫、オレがここにいるから………。


オレは子猫を抱き締めて、美しい桜が咲くことで有名な公園に向かった。
そして、その中でも一番大きな桜の木の下に子猫を埋めた。


また春になれば、この公園には桜が咲き誇る。
そしてたくさんの人々が公園を訪れる。一番大きな桜の木は、この公園の看板桜。


春になればたくさんの人々と一緒だ。もうこれで寂しくはないよ。
だからもうお前はひとりじゃない。


だからお前も安心して土に返り、この大きな桜の木を、お前の命で立派に咲かせておくれ。
どれにも負けない綺麗な花を咲かせておくれ。


それがお前が生きた証明だよ。


いつか、この公園がピンクに染まった時には、あの子を連れてお前を眺めに行くよ。
その時はとっておきの酒を持って行くから、二人と一匹で乾杯をしよう。


実はオレ、その時、彼女にプロポーズをするつもりなんだ。
少し照れくさいけど、その時は仲人になってくれないか。


オレはカッコいい事を書いて、今まで更新しなかった事を蔑ろにしたいわけじゃないんだ。
謝罪も説明もせず、自然な流れで再開しようとしているわけじゃないんだ。


画像を探すのがめんどくさくなったわけでもない。
オレはただ、ただ事実を書いているだけなんだ。


みんなにも知って欲しくて。
この世に悲しく死んだ子猫がいた事を知って欲しくて………。




よし!



[ 2009/06/22 08:33 ] ▼日記 | トラックバック(-) | CM(28)


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